メシアニック運動と初めて出会う方に

文責:シオンとの架け橋 石井田直二

最初に読むことをお勧めしたいのは、以下のページです。

・メシアを受け入れたユダヤ人の証
メシアニック運動の理解に役立ちます。
・メシアニックジューとは
メシアニック運動に関する質問をまとめました。
・メシアニック用語集
わからない場合にご参照ください。

「メシアニック・ハンドブック」は、重要な知識を簡単にまとめていますので、ぜひ手元に1冊を備えておかれるようにお勧めします。

メシアニック運動は、最近になって急速に発展してきた運動で、整理整頓された状態ではありません。二千年間、荒れ果てていた場所を復興する大型プロジェクトの「工事現場」のようなもの。そこで、工事現場になぞらえて、5つのことをお勧めしたいと思います。

1)図面を見て現場を把握して下さい

「ユダヤ人が復興されなければ、キリストの体は完全にならない」という大筋を、いつも認識しておく必要があります。また、個人の救いと神の救いのご計画は密接に関係していますが、別のものだという意味でも、頭を整理してかかる必要があります。
また、ユダヤ人と異邦人は、役割(召命)は異なるが、上下関係は無いという原則も重要です。これを見失うと妙な所に迷い込みます。
参考:「メシアニック・ジューの存在意義」

2)ヘルメットを着用して下さい

背の高い人は、工事現場で不用意に頭を上げていると、足場に頭を打ち付けて痛い目に遭います。ヘルメットを着用し、障害物を見たら頭を下げましょう。
自分の意見だけが正しいと思って即断せず、ひとまず人の意見を聞きましょう。メシアニック・ジュー達の主張は、おかしいように思える場合もありますが、じっくり聞いていると、福音の新しい面に目が開かれることが多いものです。

3)安全靴を履いて下さい

工事現場では足を怪我しないように、安全靴を履くものです。それと同様に、足元(所属教会での活動)もしっかり固めておかないと、イスラエル問題が教会内に無用な亀裂をもたらします。ユダヤ人伝道と、異邦人伝道とのバランスを見失わないように、注意して下さい。

4)建設資材に注意しましょう

工事現場には、建設資材が各所に置かれています。時には、何の役に立つのかわからないものでも、それを用意した現場監督には、ちゃんと使い道がわかっています。
メシアニックに関する議論では、正しいもの、間違っているものの他に「どちらでも良い」と思われる事柄が多くあります。はっきり間違いだと断定できるもののほかは、むやみに反論・否定せず、見守る方が良いでしょう。現場監督である聖霊が、そのうちにどこかでお用いになるご計画なのかも知れません。
・「主の例祭」や、「メシアニック・ジューのユダヤ性」などがこの分野に属するテーマです。

5)工事現場は働く場所です

普通の建物で、壁から火花が出ているのを見たら逃げるべきです。しかし、工事現場ではそうではありません。たぶんそれは溶接の火花なのでしょう。普通の建物で、ガンガン音がして建物が揺れていたら大変なことですが、工事現場が静かになるのは休日だけ。
メシアニック運動には様々な問題や論争がありますが、心配しないで下さい。キリストの体の復興工事の現場なのですから、騒々しいのが当然なのです。
・「メシアニック運動に関する議論」

異邦人がユダヤ人の救いのために働くのは、クリスチャンの義務であり召命です。異邦人は霊的なものをユダヤ人から受け取ったのだから、物質的な奉仕をする義務がある(ローマ15:27)とパウロは教えています。

ですから、この工事現場をただ「見学」するだけでなく、ぜひとも労働者として働いて下さい。多少やかましくて、危険な場所ですが、働くだけの価値はあります。そして、いつの日か工事が完成するのを見届け、キリストと共に喜びを分かち合おうではありませんか。それが地上なのか、天上なのかは別として…。

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